
Ignitionとは
Ignitionは、米国Inductive Automation社が開発した革新的な産業用統合開発プラットフォームです。2003年の登場以来、全世界で製造業からデータセンター、エネルギー、インフラまで幅広い業界で採用されています。
特に注目すべき実績
- 商用データセンターに3,500以上のIgnition Gatewayが導入
- 世界最大級のデータセンター事業者の75%(中国以外)が使用
- 10GW以上のIT容量をサポート
- 40カ国以上で展開
利用シーンと用途
製造現場の見える化
- リアルタイム生産監視、設備稼働率の可視化、品質データ管理
- OEE(設備総合効率)計算による生産性改善
- 停止時間の把握と分析による残業・ムダの削減
データセンター施設管理
- 電力消費と冷却システムの統合監視
- 環境モニタリング(温度、湿度、電力使用量)
- アラーム管理と通知システム
エネルギー・インフラ管理
- 電力計測システム、太陽光発電監視
- 水処理施設、ビル設備の統合管理
- 遠隔地設備のエッジコンピューティング対応
MES(製造実行システム)
- 生産計画管理、レシピ管理、トレーサビリティ
- 作業指示と実績収集
- 在庫管理との連携
お客様が得られるメリット
1. 革新的な無制限ライセンスモデル
サーバーライセンス1つで、クライアント数、タグ数、接続数、開発者数がすべて無制限。従来のSCADAシステムでは、タグ数やクライアント数に応じて課金されるため、システム拡張のたびにコストが膨らみます。Ignitionなら予算を気にせず必要な規模のシステムを構築できます。
2. 圧倒的な開発スピード
- インストールはわずか3分
- Webベース展開により、ゼロインストールで任意のデバイスからアクセス可能
- 豊富なテンプレートとモジュールによる迅速な開発
- 従来システムと比較して開発期間を大幅短縮
3. 柔軟な拡張性とスケーラビリティ
- 小規模な単一クライアント構成から、企業全体にわたる大規模システムまで対応
- 必要に応じてモジュールを追加可能(ホットプラグ対応で運用停止不要)
- クロスプラットフォーム対応(Windows、Linux、macOS)
4. 優れた接続性
- あらゆるSQLデータベースとシームレス接続
- OPC UA内蔵により、ほぼすべてのPLCと接続可能
- MQTT対応でIIoT/Industry 4.0に完全対応
- 既存システムとの統合が容易
他のSCADA製品との違い
従来型SCADA(Wonderware、iFIX、WinCC等)との比較
| 項目 | 従来型SCADA | Ignition |
|---|---|---|
| ライセンス体系 | タグ数・クライアント数課金 | 無制限で固定費 |
| インフラ | 専用クライアントソフト必要 | Webブラウザでアクセス |
| 開発環境 | 個別インストール必要 | サーバー上で一元管理 |
| 拡張性 | 段階的な投資増加 | 初期投資のみで自由に拡張 |
クラウド型IoTプラットフォームとの比較
- データ主権:オンプレミス構築でデータを完全に自社管理可能
- カスタマイズ性:高度な要件にも柔軟に対応
- 通信コスト:大量データの送受信でも追加課金なし
当社の導入支援サービス
要件定義から運用保守までワンストップ対応
- システム要件のヒアリングと最適構成の提案
- Ignitionシステムの設計・開発・導入
- 既存設備(PLC、データベース、基幹システム)との連携
- 操作トレーニングと技術移転
- 導入後の保守サポート
豊富な実績
- 大手自動車部品メーカー:工場設備の統合監視システム構築
- グローバル電子部品メーカー:製造ラインのリアルタイム監視システム導入
- 外資系建材メーカー:生産管理システムの開発支援
- 大手通信インフラ企業(大規模データセンター案件):施設監視システムの構築
- バイオ医薬品製造企業:製造プロセス監視システムの導入
- 半導体製造装置メーカー:コンサルティング
多様な業界での実績により、お客様の業種や規模に応じた最適なソリューションをご提案いたします。
技術者の育成体制
社内に専門チームを編成し、継続的な技術者育成を実施。公式認定資格取得者が対応します。
まずは無料トライアルから
Ignitionは無料で2時間の試用が可能(リセット回数無制限)。当社では、お客様の環境でのPoC(概念実証)支援も行っております。「まずは自社の課題に適用できるか確認したい」というご要望にも柔軟に対応いたします。
製造業のDX、施設管理の効率化、データ活用の高度化に、ぜひIgnitionをご検討ください。









